毎日を充実させる日記

何気なく過ごしていた毎日から、ネタを探し出し、文章化することで、文章力の向上を狙いとしたブログ。

意識高い系

今回は

インターネットの普及によって、

ネット成金のような短期的にお金持ちになった成功例が爆発的に広まり

それに憧れた「意識高い系」の人を、標的にするネットマルチは非常に危険。

というお話

 

インターネットの問題

インターネットが社会に浸透して、長く時間が経ちました。

私が小中高と進むにつれて、インターネットを常用利用するひとが加速度的に拡大していったように思います。

インターネットの普及によって便利になった一方で、様々な問題が話題に挙げられるようにもなりました。

犯罪の温床、未成年への悪影響などなど。。

私はどちらかというとこういう問題は、インターネットを利用する人の問題であって、インターネットの問題ではないという意見です。

包丁は便利なものですが、それで人を刺せば犯罪です。

しかし、それは包丁が悪いのではなく、刺した人が悪いというのは誰でもわかることです。

インターネットも同様に、悪いように使う人に問題があるのであって、インターネット自体は社会をより良くするものであると思います。

 

なので、私はインターネットを使う人へのリテラシー教育が重要であると考えています。

それを最近また強く思ったので、そのことについて書きます。

 

成功者への憧れ

ネットが普及して新たに目にするようになったのは、ネット成金の存在です。

その定義は様々ですが、ここでは「インターネットによって短期的に財を築いた人」とでもしておきます。

IT分野はこれまでの産業と比較して、格段に初期費用が少なく、発想力と技術に秀でていれば、短期間でお金持ちになれるチャンスがあります。

例えば、GAFAのほとんどはここ20年で設立した会社ですが、今や世界最大の会社ばかりです。

これまでの企業では考えられない成長スピードと規模です。

そのような大企業でなくても、ネット会社を設立、アプリの大ブレイク、新サービスの開発などで大金持ちになった人はネット上で散見します。

このような、一発逆転ドリームがIT分野においては往々にして存在しており、多くの人はそれに憧れます。

しかしながら、このような本物の成功者がいる一方で、悪い事を思いつくずる賢い奴らがいます。

 

ネットマルチ

ネットの普及とともに、犯罪もネット化していきました。

よく迷惑メールでくる、芸能人からのメールなどです(あれ引っかかる人いるんですかね)。

その中でも私が非常に危険と感じるのは、マルチ商法です。

マルチ商法とは、

会員が新規会員を誘い、その新規会員が更に別の会員を勧誘する連鎖により、階層組織を形成・拡大する販売形態である。

Wikipediaより(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マルチ商法)

基本的には、かなり序盤にはじめた幹部しか儲からない仕組みですので、上がトンズラこいて、末端は損する末路になります。

マルチ商法が他の詐欺と違って怖いところは、被害者の人間関係まで壊していくところです。

最初に被害者は多額のお金を払うわけです。

それを取り戻すには多くの新規会員を連れてくる必要があります。

しかし、ネット上でのインフルエンサーならまだしも、普通の人であれば、そんな勧誘をできるのは友人知人に限られてきます。

なので、被害者は必死に周囲の人に勧誘をします。

ある程度リテラシーがある人なら、その様子が異常と判断し、被害者に止めるよう忠告するか、縁を切るかのどちらになります。

多くの人は後者でしょう。

前者であっても、マルチにハマる人は、首謀者の洗脳セミナー(これが巧みな話術らしく侮れない)によってしっかり洗脳されているので、聞く耳を持たないことが多い。

その結果、周囲からは友人知人が消え、残った繋がりはマルチの仲間だけになります。

そうなるともう抜けられないスパイラルにはまって、あとはいつ上に飛ばれるかという問題になります。

このように、他の犯罪と違い、マルチ商法は金と人脈を根こそぎ持っていくのでたちが悪いのです。

このマルチ商法が、インターネットと相性が良く、SNSなどを介して、爆発的に広がっていきます。

私の友人にもハマった奴がいますが、そういう人間に共通していることが、「成功を容易なものと勘違いする」ということです。

 

 

安易な自分への投影

成功者を見て、自分にもできるかも!と感じて、努力する。

こういったことは大なり小なり、誰しもが経験することで、これ自体は良い面もあります。

しかし、ネット社会においてはこれが良くない方向に働いている人が多いように感じます。

先述したような、ネット成金に対して、簡単にお金持ちになれるんだ!と勘違いする人が多いのです。

ネットで成功した人は、簡単な事をしているようで、その実キレる頭や、流行への鋭い嗅覚を持っていることがほとんどです。

その人自身は努力と思っていなくても、膨大なインプットアウトプットをして、失敗も多く経験している人が多いです。

このような能力や、努力のバックグラウンドを無視して、「あの人たちは簡単にお金持ちになった」などと思っているわけです。

さらに、ネット成金のような成功例は、インターネットの性質上広まるのも爆発的に早いのです。

なので、あたかもかなりの人数が成功しているように見えるのです。

自分だけ社会のスピードに取り残されているように思い、焦燥感を抱きます。

そこで、正しい努力を出来る人は「意識高い」人ですが、なんとなく成功したいけど特に努力はしていない「意識高い系」の人が問題なのです。

そんな人のところに、詐欺師は「簡単に成功できる」という餌をぶら下げて近づいてきます。

ここで、引っかかる人間は「成功を容易なものと勘違いしている」ので、簡単に引っかかります。

成功のために普段から努力している人は、そんな簡単に成功するわけがないと疑います。

しかし、引っかかる人は、成功があっちからやってくるものと勘違いしているので、「怪しいマルチの勧誘」を、「人生の転機」などと勘違いしてしまうのです。

空っぽの人生を送っていればいるほど、引っかかります。

これに関してはあまり学力の差は関係ないように感じます。

自分で考えて努力して、成功失敗を体験した人ならまず疑います。

悲しいことに、「意識高い系」の人はネット上に散見します。

インフルエンサーのネットサロンに入ってるような人はその予備軍のように思います。(もちろん良いサロンもあります)

簡単に成功したいから、成功者にすがる。

でも、何百人何千人が同じように行動してて、果たしてそれは唯一無二の成功に繋がるでしょうか?

場所はネット上でも現実世界でもどちらでも構いませんが、全力で努力して何かに挑むという事をもう少しした方がいい「意識高い系」の人が多いように感じました。