毎日を充実させる日記

何気なく過ごしていた毎日から、ネタを探し出し、文章化することで、文章力の向上を狙いとしたブログ。

漫才分析〜フォーマット〜

前回は、漫才のツッコミについて分類をしました。

https://dogatom.hatenablog.com/entry/2019/02/12/222907

 

次はボケの分類でもしようかと思いましたが、ボケはかなり多岐にわたる気がしたのでやめときます。

今回は、漫才のフォーマットに関して分類をしていきます。

 

1.しゃべくり漫才

これぞ、THE・漫才って感じですね。

特徴としては、後述するコント漫才などとは違い、その漫才師自身の人柄で話している。という点ですね。

いわゆる、「ニン(人)」ってやつですね。

ブラックマヨネーズや、最近のかまいたちが一番分かりやすく当てはまるでしょう。

先程も書いたように、この型は役に入らずに、その芸人自身が話をします。

なので、その芸人が面白いほど、あるいは観客に受け入れられているほど、ウケます。

中川家なんかは、面白いオーラが出まくってますよね。

あそこまで実力と面白オーラが伴うと、劇場だと何を言ってもウケるレベルです。

おそらく中川家と全く同じネタを、出たての若手芸人がやっても、あそこまではウケないでしょう。(まずできないでしょうが。。。)

しゃべくり漫才は、ネタの構成と「ニン」がセットです。

なので、その漫才師にしかできない、特徴を活かしたものであるべきと思います。

「この人普段からこんなボケしてるんやろな〜」っていうのが好きです。

 

代表例)ブラックマヨネーズかまいたち銀シャリ

 

2.コント漫才

こちらも、THE・漫才って感じですね。

「俺コンビニの店員したいから、お前客やって」というやつですね。

特徴として、漫才中に芸人が特定の役に入って、コントをはじめるという点ですね。

ボケを羅列するだけで完成するので、しゃべくり漫才よりもネタは作りやすいです。

なので、おそらく漫才の中で一番多い型と思います。

M-1の1回戦くらいだと、コンビニや合コンの設定のコント漫才が、嫌ってほど出てくるようです。

なので、「俺○○したいから〜」と言い出したら、ネタを聞くのをやめる悪いお客さんもいるとか。。。笑

それをネタにした真空ジェシカのネタが面白いので是非見てください。(https://youtu.be/E6aOiGTwOXk)

しゃべくり漫才と比較すると、コント漫才はボケをたくさん入れられます。

役に入って、おかしなことをたくさんすればいいわけですから当然ですね。

このボケを多く入れられるという特徴は、M-1グランプリなどの時間制限のある賞レースと非常に相性が良いです。

しかし、それは短所にもなりうるのです。

ボケ同士の関連がなければ、結局ボケ→ツッコミのワンセットをいくつも羅列しているだけになります。

これではボケからボケへ、連鎖的に笑いが増幅させるのが難しくなります。

その点で言えば、しゃべくり漫才の方が、爆発力はあるように思います。

とはいえ、2018年の和牛のオレオレ詐欺のように、台本がしっかりしていると、伏線回収的に連鎖的ウケもありますし、2008年ノンスタイルのように、圧倒的ボケ数で爆発を起こすこともできます。

あと、コント漫才に関する批判について。

「これ漫才じゃなくて、コントやん。漫才やれよ」

という批判をネットで嫌ってほど見かけます。

コント漫才とコントは明らかに違うものです

たしかにコント漫才は、漫才の中でコントをしています。

しかし、そのツッコミやボケの見せ方が、漫才でないと成立しないものばかりです。

ノンスタイルのネタを見れば分かりますが、あのテンポでのボケは、コント中には無理です。

また、コントは舞台セットなどの都合上、暗転などしないと伝わりづらい一方、コント漫才は場面転換をすぐに行えます。

この他にも、コント漫才は漫才でしか行えない見せ方を多数含んでいます。

コントを漫才に入れただけではなく、しっかり適応させたものにさせているのです。

コント漫才は、漫才ではあるが、コントではない。

短絡的な批判が少しでも減ることを祈ります。

代表例)ノンスタイルパンクブーブー、和牛

 

3.漫才コント

コント漫才と何が違うんだ。

そう思った人が多いと思います。

特徴としては、ほぼしゃべくり漫才と同じです。

漫才中にコントインせずに、会話の中でボケとツッコミが展開されます。

では、しゃべくり漫才との違いはどこでしょうか?

それは、役に入っているかどうかです。

漫才コントは、しゃべくり漫才と比べると、ネタの構成に重きを置いています。

なので、「ニン」は比較的影響が少ないのです。

例で言えば、さらば青春の光ジャルジャルですね。

彼らの漫才は非常に面白いものですが、発想に重きを置いています。

なので、ネタは誰がやってもある程度ウケます。

良く言えば、台本が良いってことですね。

漫才コントは、大きく言えば、「こんな変なやつがやった漫才」というコントを終始行なっているイメージです。

代表例)さらば青春の光ジャルジャル

 

おそらく漫才はこの3つで殆どが分類されると思います。

例の如く、歴代チャンピオンのネタを振り分けてみます。

 

1→ブラックマヨネーズチュートリアル?、トレンディエンジェル銀シャリ

2→中川家ますだおかだフットボールアワーアンタッチャブルサンドイッチマンノンスタイルパンクブーブー笑い飯とろサーモン霜降り明星

3→(チュートリアル?)

 

やはりコント漫才が強いですね。

しかし、しゃべくり漫才も負けてないと思います。

チュートリアルは、あの徳井のキモキャラは、徳井自身のキャラのような、演技でもあり。。。

分類難しいですね。

徳井の個性が出てる気はするので、どちらかといえば1ですかね。

漫才コントはまだ優勝がないので、エグい発想で勝ち切るコンビを見てみたいですね。