毎日を充実させる日記

何気なく過ごしていた毎日から、ネタを探し出し、文章化することで、文章力の向上を狙いとしたブログ。

体罰から厳罰へ

先週話題になったニュースに関して思ったことを。

 

教師が生徒に暴行を加えた動画が、ツイッター上で拡散されて、ニュースになるまでの炎上騒ぎになりました。

https://www.google.co.jp/amp/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/15893225/

しかし、今回の事件のポイントは、生徒側が挑発をして、教師に殴らせることで意図的に炎上を狙った可能性があるという点です。

 

ここ10年ほどで急激に体罰に対する風当たりが強くなりました。

2012〜2013年ごろに、体罰問題が大々的にフューチャーされたのがその発端であると思います。

それ以来、教師側の立場はかなり弱くなったように思います。

というよりは、生徒側が自分たちの優位性に感づいた、というのが正しいでしょうか。

教師が手を出さないのをいいことに、めちゃくちゃにする生徒がいるという教員の嘆きをいくつか聞いたことがあります。

今回も、そのような側面の批判を受けており、殴った教師を擁護するようなコメント(生徒側を責めるようなコメント)が多く見受けられました。

たしかに、生徒側の立場が強いことをいいことに、罵倒や暴行を行う生徒に関しては擁護するつもりはありません。

しかし、そのような生徒に対して、暴行で対抗している教師も、同様に擁護の余地はないように思います。

その行為は、愚かな生徒と同じレベルまで自分から降りることになる行為です。

先程紹介した、教師が手を出さないのをいいことに生徒が無茶苦茶するという嘆きもよく考えればおかしなことです。

この嘆きは裏を返せば、教師は手を出すことでしか教育をすることができない、と告白してるのと同じことです。

罵倒や暴行は立派な犯罪です。

それを行う生徒は更生させるべき存在ですが、その方法に犯罪を用いるのでは意味がないとは思いませんか?

 

ここまで教師への批判をしてきましたが、たしかに生徒側の立場が強すぎる問題は、教師だけではどうにもならない場面もあると思います。私はそう思うから教員免許をとりませんでした。

悪意を持って、教師へ犯罪行為をする生徒への対処は、現状の弱い立場の教員では難しい状態です。

教員の立場が弱くなった分、学校の立場を強くするしかないと私は思います。

生徒への、学校側からの制裁を加えるしかないのです。

つまり、退学や停学などの処分です。

もちろん、行き過ぎた犯罪行為は警察に対処を任せる必要もあるでしょう。

体罰をしない以上、社会的な制裁以外抑止力はありません。

学校も社会と同じようになるわけです。

このような状態になれば、未熟な時期の過ちが子供達の今後の人生を左右するのは可哀想という意見もあることでしょう。

たしかに、その意見はよく分かります。

しかし、今まで体罰によって抑止されていた生徒による悪行が解き放たれた今、学校側が教師を守るしかないのです。

体罰をなくした先は、厳罰しかないのです。

私も体罰は反対ですが、体罰が必要悪としての役割を果たしていたことは受け入れる必要があります。

少なくとも教師が危険にさらされる今の教育界は、異常ではないでしょうか。