良いランニングフォーム
今回はランニングのフォームについて今日感じたことを、備忘録として。
私は陸上競技を8年ほどしていました。専門は中長距離種目でした。
もう引退してしまいましたが、たまに陸上部には顔を出して、後輩たちに構ってもらってます。
今日も後輩と話をしていたのですが、その中でランニングフォームの良し悪しに関する話題になりました。
良いランニングフォームとはなんぞや、と。
私個人的には、大迫傑選手や、久保田和真選手(良い選手だったのになあ)のフォームが好きです。私は力むようなかたいフォームなので、あのような柔らかい脱力した無駄のないフォームに憧れます。
話を戻しますが、良いランニングフォームとは、
「生み出したエネルギーを、最大限推進力に変えることができるフォーム」
だと考えます。
ランニングフォームは、「体力要素」とは別の「技術要素」です。
一般的に「体力がある」というのは、持久運動が得意であることを指すと思いますが、今回の「体力要素」とはそれとは少し違います。
ここで指す「体力要素」とは、体内でエネルギーをどれだけ多く、速く生み出すことができるか、ということを指しています。
人間の筋肉は、ATPという物質によって運動を行います。車のガソリンのようなものです。
このATPを生み出すには3種類のルートがあり、それぞれ酸素や、糖、筋内に貯蔵した物質を用いてATPを生み出します。
3つのエネルギーを生み出すルートそれぞれ、各選手で優劣がわかれます。
例えば、持久力に優れた選手は、酸素を用いてエネルギーを生み出すルートが優れていることが多いです。
少し説明が長くなりましたが、このエネルギーを体内で生み出す能力を「体力要素」と、今回は定義しました。
ここで生み出したエネルギーによって人は走るわけですが、どれくらいのペースで走れるのかはランニングフォームも関係してきます。
効率の良いランニングフォームほど、より少ないエネルギーで速いスピードで走れるわけです。
どれだけ優れた体力要素を有していても、ランニングフォームが極端に悪ければ、実際に走るスピードはあまり上がってこないことになります。
車で例えれば、体力要素はガソリン、ランニングフォームは燃費と言ったところでしょうか。
たくさんのガソリンを積んでいても、燃費が悪ければすぐにガス欠を起こすわけです。
このようにエネルギーをどれだけ生み出せるかという「体力要素」を、いかに実際のパフォーマンスに繋げられるかが、ランニングフォームという「技術要素」によって決まるわけです。
「体力がある」というのは、「体力要素」と「技術要素」の組み合わせによる、パフォーマンスによって判断しているので、今回定義した「体力要素」とは異なると先程は書いたわけです。(体力要素が優れていなくても、とても優れたランニングフォームであれば、パフォーマンスは高い可能性がありますからね)
このような理由から、良いランニングフォームは、「体力要素」を最大限にパフォーマンスにつなげられるものであるべきと考えています。
人間の身体の形は、細かな違いはあれど、大多数の人は同様の形でしょう。
そのため、効率性の高いランニングフォームの特徴というのは、ある程度限定されてきます。
その特徴は世界トップランナーに共通する部分が多いでしょうし、それが効率的なのですから当然といえます。
しかし、個別性という点を考えると、良いランニングフォームと最適なランニングフォームは異なるということが考えられます。
長くなりましたので、詳しくはは次回にします。
次回はいつまで、と言ってもその通りにならないので、もう宣言しません。